ATM製造大手ダイボルド：ビットコインATMの将来は心配だ

金融サービス大手ディーボルドのグローバルATMソフトウェアおよび戦略担当副社長デボン德文•沃森氏によると、ビットコインATM業界は現在の形では生き残れない可能性が高いという。

最近のインタビューで、ワトソン氏はビットコインATM市場の将来を取り巻く不確実性について語った。 2013 年後半以降、市場では現実世界の法定通貨をデジタル通貨に変換することに特化したマシンが製造されています。 CoinDeskの第3四半期ビットコイン現状レポートによると、現在世界中で400台以上のビットコインATMが稼働しており、その数は昨年の2倍となっている。

しかし、ワトソン氏は、より普遍的な従来製品（ダイボルド社が提供するものなど）と比較すると、ビットコインATMはこれまでのところ、市場のごく一部にしか利益をもたらさない「欠陥のある流通モデル」に依存しており、競争力のあるビジネスに発展する可能性は低いと考えている。

ワトソン氏は先週ラスベガスで開催されたMoney20/20でCoinDeskに次のように語った。

「ビットコインATMは顧客に1つのメリットしか提供しませんが、通常のATMは顧客にさまざまな種類の取引を提供し、さまざまなニーズを満たします。」

それでもワトソン氏は、ビットコインATMはいくつかの点で成功しており、特に金融サービスのデジタル化が進む世界において、物理的な金融サービス機器が依然として必要であることを証明していると考えている。

ワトソン氏は、ディーボルド社はすでに、デジタル通貨の引き出しや送金サービスの提供を含む取引サービスにブロックチェーン技術を適用する方法を研究していると述べた。

同氏は、同社がブロックチェーン技術を「興味」から研究しているため、最終決定は顧客のニーズ次第だと述べた。

「銀行はまだビットコインを採用していないが、これがトレンドになっていることは感じています。」

ワトソン氏は、企業がこの技術を導入するのは簡単なので、需要が大きいかどうかだけに依存すると述べた。ワトソン氏は、ディーボルド社内のテストの状況についてはすぐには明らかにしなかったが、同社はビットコインやブロックチェーンを使った「消費者​​向け製品」をまだリリースしていないと述べた。

彼はこう言った。

「私たちにとって重要なのは、この技術がいつ、どのように機能するかということです。」

ブロックチェーンへの関心

マネー20/20カンファレンスの多くの参加者と同様に、ワトソン氏は、ディーボルド社は現在、ブロックチェーン技術、特に許可型ブロックチェーン、つまり、特定の金融機関や団体間で取引ネットワークを共有できる分散型台帳に関心を持っていると述べた。

ワトソン氏は、このようなアプリはデータプライバシー法や決済関連のデータセキュリティに関する問題の抑制に役立つと考えていると述べた。

「許可型ブロックチェーンシステムにはもっと興味深い可能性がありますが、本当に興味深いのは銀行がこの技術を採用できるようになることです。」

ワトソン氏は、ブロックチェーンは既存の金融インフラのアップグレードを促進できると信じているが、これらの問題の進展は容易ではないかもしれないとも警告した。

「これらのプロジェクトは大規模かつ複雑であり、技術はまだ初期段階にあるため、初期の支援者は大きな抵抗に直面する可能性があります。」

ワトソン氏は、資産発行へのブロックチェーン技術の応用に感銘を受け、MITを訪問した際に、ブロックチェーンシステムを通じて財産権がどのように移転されるかを紹介するのを聞いて興奮したと語った。

デジタルキャッシュ

ワトソン氏は、この技術の普及には障害があるものの、現金のデジタル化については依然として楽観的だと述べた。

この移行は長い間、Diebold にとって最大の目標であり、同社は 2013 年 7 月にカード不要のモバイル現金引き出しソリューションを開始しました。これにより、消費者はモバイル デバイスを使用して ATM で直接取引を行うことができます。

「現在、現実世界で流通している現金は約5兆ドルだが、その現金流通には決済会社はアクセスできない。」

ワトソン氏は、こうした市場では新たな金融商品の需要が大きいと考えているため、この変化はまず先進国で起こる可能性が高いと予測しているが、発展途上国も現地の課題に適応しなければならないとも考えている。

ディーボルド社の最新の年次報告書によると、2013年と2014年の米国外での収益は、国際市場への取り組みによる収益の50%を超えた。

「それは地域や、金融機関がその地域でターゲットにしている顧客、ビットコインへの露出から恩恵を受ける金融インフラ、ビットコインに対して開かれた規制環境に大きく依存すると思う」と同氏は説明した。

大量消費者のメンタリティ

ビットコインATM市場に特化したスタートアップ企業の今後の発展について尋ねられたワトソン氏は、業界の見通しについては楽観的ではないものの、多くの人々が彼らの発展に注目していると述べた。

ワトソン氏は、この新しい技術分野で企業を発展させる方法についてアドバイスを求められた際、常に製品を開発する際には一般消費者のニーズを考慮することを勧めました。

「創業者や開発者にとって、大衆消費者の視点から何を構築したいかを考えるのは簡単なことではありません。」

ワトソン氏は、デジタル通貨の採用に関する将来の動向を大局的に見るのは難しいとし、「こうしたことは時間がかかる」と語った。

元記事: http://www.coindesk.com/diebold-blockchain-bitcoin-atm-attempts-flawed/
ピート・リッツォ
翻訳者: ピーターロン
編集者: プランタン
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出典（翻訳）：バビット情報