オーストラリア証券取引所、CHESS システムに代わるブロックチェーンのプロトタイプを完成

クレイジーコメント: オーストラリア証券取引所 (ASX) は、ブロックチェーン技術の分析の初期段階を完了し、この旅の次の段階に入りました。今後 18 か月で、ASX と Digital Asset Holdings は、長期的には CHESS (Clearing House Electronic Subsidiary Registration System) に代わる業界をリードするプラットフォームを構築します。同時に、ASXは現在の規制構造を変更するつもりはないと述べた。変更したいのは、データの検証、承認、評価、保存の方法だけです。この方法でのみ、データ ソースの信頼性が保証され、不要な煩雑なプロセスが排除され、業界に大きな利益をもたらすことができます。

翻訳:ニコール

オーストラリア証券取引所（ASX）は、決済・清算サービスを提供するCHESS（Clearing House Electronic Subregister System）をブロックチェーンベースのシステムに置き換えるブロックチェーン研究の第一段階を完了した。

ビットコインの基盤となる分散型台帳技術の可能性を考慮し、ASX運営会社は今年初め、米国企業デジタル・アセット・ホールディングスの株式を取得したと発表した。

ドミニク・スティーブンス

本日の通期業績発表会で、ASX CEO のドミニク・スティーブンス氏は次のように述べました。

「私たちは技術分析の初期段階を完了し、この旅の次の段階に進み始めています。」

ピーター・ヒオム副CEOは、過去数年間にわたり分散型台帳技術の応用研究において「大きな進歩」があったと述べた。

ヒオム氏はこう語った。

「開発の第一段階が完了したため、次の開発段階を開始するために、Digital Asset Holdingsへの投資を増やしました。今後18か月間、ASXとDigital Asset Holdingsは、長期的にCHESSに代わる業界をリードするプラットフォームを構築します。」

「ASXは現在、プラットフォームの要件について消費者や株主と協議しており、ASXがブロックチェーン技術を使用するかどうかの最終決定は2018年度に下される予定です。」

ヒオム氏は、ASXが試験運用している「許可型分散型台帳技術」とデジタル通貨で採用されているパブリックブロックチェーンとの間にはいくつかの重要な違いがあると述べた。

ピーター・ヒオム

彼はこう言った。

「ここで強調したい主な違いは、パブリックブロックチェーンは通常、規制されていない市場で実行されており、誰でもパブリックまたは許可のないネットワークを通じて匿名でこの市場情報にアクセスできるということです。」

「ネットワークのセキュリティは公的に監査可能であり、侵害された場合、誰かが匿名で一方的に公共ネットワークを介してデジタル通貨を移動できるようになる可能性があります。この運用方法は、規制が厳しいASX市場では受け入れられません。」

「さらに、基盤となるブロックチェーン技術は、ASX が運営するような高度に規制された市場向けに、多くの新しいアプリケーションを可能にしています。私たちが本当に興味を持っているのは、データ アーキテクチャ、つまり分散型台帳技術です。」

同氏は、ASXは現在の規制構造を変更する意向はないと述べた。

ヒオム氏はこう語った。

「私たちが変えたのは、データの検証、承認、評価、保存の方法です。この方法により、データソースの信頼性を確保し、不要な煩雑なプロセスを排除し、業界に大きな利益をもたらすことができます。」

副CEOは、これまでのところ、スケーラビリティとパフォーマンスに関して明らかな「危険信号」は出ていないと述べた。

ASXは、2016年度の営業費用が1億7060万ドルに増加し、6.5%増加したと報告した。同社は収益の一部を技術革新プロジェクトに投資している。

スティーブンス氏はこう語った。

「当社は現在、大きな改革の真っ只中にあります。具体的には、取引、規制、リスク、決済システムを置き換えたり近代化したり、分散型台帳技術の利用を通じてポストトレードのイノベーションを模索したり、国内外の消費者の接続性を向上させたりしています。」

同社は年間収益が6.5%増の7億4,630万ドル、税引き後純利益が4億2,620万ドルだったと発表した。