金融安定理事会、ブロックチェーン技術の「より深い理解」を求める

クレイジー解説：FSBは国家レベルを超えた組織であり調整機関であるため、公共の利益を満たすという前提で役割を果たすことが求められており、その組織が直面する機能、意思決定、リソース、組織調整に関する問題は極めて繊細で困難です。現在公開されている情報やFSBの主な機能から判断すると、FSBは主にブロックチェーン技術への理解を深めつつ、世界統一の調整枠組みを構築する可能性を検討しているようだ。

翻訳：公子

世界の主要経済国の中央銀行総裁と金融規制当局のグループである金融安定理事会（FSB）は、ブロックチェーン技術の取り組みを開始した。

この研究は、インドの中央銀行であるインド準備銀行の副総裁、スバーシュ・シェオラタン・ムンドラ氏の演説の中で明らかにされた。

ムンドラ氏は2月4日に開催された地方銀行カンファレンスで講演し、決済分野における非銀行間の競争という観点からデジタル通貨とブロックチェーン技術について議論した。

スバス・シェオラタン・ムンドラ

ムンドラ氏は「大規模な混乱は十分あり得る」と述べ、銀行は「独自の開発能力を持つか、適切な提携関係を築くよう努める必要がある」と提案し、過去に一部の金融機関がブロックチェーンや分散型台帳技術を共同研究するために結成した提携関係に言及した。

ムンドラ氏はさらに、FSBがすでにこの技術の開発に着手していることを明らかにし、聴衆に次のように語った。

「しかし、我々や世界の規制当局は、分散型台帳技術の使用に関してまだ最終的な立場には達していない。金融安定理事会がすでにこの複雑さをよりよく理解するための協議を開始していることを強調しておくことが重要だ。」

金融安定理事会（旧称：金融安定フォーラム（FSF））は、金融システムの安定を促進するために先進7か国（G7）によって設立された協力組織です。中国などの新興市場国が世界経済の成長と金融の安定に与える影響がますます大きくなっていることを背景に、2009年4月2日にロンドンで開催されたG20金融サミットでは、FSBの加盟国を中国を含むG20加盟国全てに拡大し、名称をFSBに変更することが決定されました。このグループの議長は、現在英国の中央銀行であるイングランド銀行の総裁も務めるマーク・カーニー氏である。

マーク・カーニー

ムンドラ氏は、昨年8月にムンバイで開催されたFIBAC2015銀行会議でこの技術について議論したRBI関係者の一人だった。

彼はその時こう言った。