保険大手ジョン・ハンコック、保険アプリケーションへの道を開くためブロックチェーンを全面的に調査

生命保険・金融サービス大手のJohn Hancockハンコックは、分散型台帳技術が保険業界の既存のプロセスをどのように変革できるかを実証するため、ブロックチェーンの概念実証実験をいくつか開始した。

しかし、これまでのところ、これらの概念実証は保険に実用的には関連していません。むしろ、昨年顧客に246億ドルを補償したこの巨大企業は、さまざまなビジネス分野でブロックチェーンの応用を模索しているが、実際の保険への応用は将来まで延期されている。

ジョン・ハンコックのイノベーション責任者エース・モギミ氏は、同社の透明性と効率性を高めることを目指して、彼のチームがいくつかのブロックチェーンアプリケーションに取り組んでいると語った。

（写真：ジョン・ハンコック・センター）

モギミ氏は記者団にこう語った。

「通常、私たちは顧客のニーズ、または解決しようとしているビジネス上の問題から始めます。しかし、ブロックチェーンでは、このテクノロジーが業務の効率と有効性にどのような影響を与えるかを検討したいと考えています。」

具体的には、ジョン・ハンコックはKYC（顧客確認）パイロットを実施しており、これはハンコックの法務部門内で実行されており、同社のバックオフィス業務を効率化することを目的としているとモギミ氏は述べた。

概念実証を調べる

これらの概念実証は、ボストンにあるハンコックの先端思考研究所 (LOFT) によって確立されたと報告されています。 2015 年 5 月に設立されたこの先進的なラボは、ハンコックの従業員が保険 (および富裕層と資産管理) に関連する新しいテクノロジーを開発できるようにするために設立されました。

モギミ氏は、研究所での内部ブレーンストーミングセッションで、同社はイーサリアムブロックチェーンに取り組む2つのスタートアップ企業、コンセンシスとブロックアップスの代表者と会談し、いくつかの可能性のあるアプリケーションを検討したと語った。

コンセンシスの最高技術責任者であるイゴール・リリック氏は、モギミ氏やLOFTチームの他のメンバーと初めて会ったとき、彼らはすでにブロックチェーン技術に精通していたと語った。

リリック氏は、ConsenSys が LOFT と協力してプロトタイプを構築した経緯を次のように説明した。

「彼らはイノベーションを担うチームなので、ブロックチェーン技術を理解するために時間を費やす必要があり、さまざまなアプリケーションをリストアップするのは当然のことです。チームとして、私たちは緊密に協力し、これらのアプリケーションを探求し、前進させています。」

出発

現在、ジョン・ハンコックの Lab for Advanced Thinking (LOFT) のブロックチェーン チームは、ブロックチェーン テクノロジーに基づいた従業員報酬アプリケーションの最小限の実行可能な製品 (MVP) を構築している 4 人で構成されています。

モギミ氏は、アプリについてはまだ詳細を明かすことはできないが、アプリの今後の予定については詳しく語った。

この最小限の実行可能な製品は、約1か月以内に発表されると報じられており、その後、ジョン・ハンコックはプラットフォーム構築段階でのコンセンシスおよびブロックアプリとの提携を終了する予定です。次の段階では、チームはConsenSysのコンサルティングサービスに注力します。

そして、これらすべては、より大規模で実用的なブロックチェーン保険サービスを構築するためのジョン・ハンコックの取り組みのほんの始まりに過ぎません。

最新の米国財務省報告によると、生命保険、健康保険、損害保険市場を含む米国内の保険業界は1兆400億ドルに達し、前年比約4％増加した。

元記事: http://www.coindesk.com/insurance-company-john-hancock-begins-multiple-blockchain-proof-concepts/
マイケル・デル・カスティーヨ
翻訳: 一晩おかゆ
出典（翻訳）：バビット情報（http://www.8btc.com/john-hancock-blockchain）