ビットコイン送金プラットフォームCashila：効率的で低コストの国境を越えた送金の実現に尽力

Cashila は、ビットコインベースの支払いネットワークと金融サービスを提供することで、従来の送金市場を変革することを目指した、ヨーロッパを拠点とするビットコイン送金および支払い処理プラットフォームです。同社は最近、ユーロとビットコインで給与管理システムを導入した。

CashilaのCEO、蒂姆•米蒂亚•扎格尔は次のように述べた。

米国からヨーロッパの口座に送金を受け取るには、依然として3～4日待たなければならず、発展途上国ではさらに状況が悪くなる可能性がある。 Transferwise のようなサービスにより送金コストは下がりましたが、送金速度は上がっていません。私たちの焦点は、送金コストの削減と送金速度の向上の両方にあります。

ヨーロッパの送金市場は成長しているが、従来の送金ネットワークや金融ソリューションの非効率性により、2013年以降、ヨーロッパや中央アジアの一部の発展途上国への送金は継続的に減少している。

国際農業開発基金（IFAD）によれば、欧州の送金市場の3分の1、つまり約3,650億ドルがバルト諸国、EU10カ国、東欧諸国に流れている。しかし、この欧州域内送金市場は過去2年間で大幅に減少しました。

「欧州および中央アジアの発展途上国への送金市場は2015年に再び急激に落ち込み、今年は推定420億ドルに達し、2014年の送金額6.3%減に続き、前年比12.7%減となった。」

IFADが発表した「母国への送金：欧州の送金の流れと市場」と題する報告書によると、欧州に住む外国人労働者は1100億ドルを家族に送金し、世界中の1億5000万人を支えている。

IFAD総裁カナヨ・F・ヌワンゼ氏は次のように述べた。

「この苦労して稼いだお金が、低料金で家族に送金できるようにする必要がある。なぜなら、このお金は、特に貧しい農村部では、彼らの生活と将来の希望だからだ。」

Cashila は、従来の送金アプリの限界に対処し、ヨーロッパの駐在員やフリーランサーを支援するために、ビットコインベースのさまざまなサービスを開発しました。 Cashila社は、EU加盟国の銀行からライセンスを取得した初の決済処理業者であると主張している。

Cashilaプラットフォームでは、従業員やフリーランサーがビットコインで給料を受け取ることができます。ユーザーは、ビットコインを保有するか、ユーロに交換するか、公共料金やサードパーティのアプリケーションなどの支払いにビットコインを直接使用するかを選択できます。

「現在、当社のプラットフォームには 700 人以上のユーザーがおり、毎月のユーザー数は約 30% 増加しています。当社はシードラウンドの資金調達を完了する過程にあり、2016 年にはシリーズ A の資金調達を実施し、さらに前進する予定です。」

Mycelium、Beewallet、Mycelium Gearなどのビットコインウォレットプロバイダーや決済プラットフォームはすでにCashilaのAPIの統合を開始しており、ユーザーはアプリを通じてヨーロッパから米国へ直接送金できるようになっている。 Cashila チームは、ビットコイン ウォレット ハードウェア メーカーの Trezor とも協力し、両製品のユーザー エクスペリエンスを向上させる独自のアプリケーションも開発しました。

送金市場の制限

従来の送金サービスとは異なり、ビットコインを使用すると誰でも安全かつ簡単に多額の金額を処理できます。しかし、現時点での主な問題は流動性です。例えば、送金プラットフォーム「Cashila」がビットコインを使って数十万ドルを送金する場合、相手側はビットコインを換金して受取人に渡す必要があります。現在、Cashila チームは国際的なパートナーを通じてビットコイン取引を決済する方法を検討しています。

ザゲル氏は次のように説明した。

「送金市場の現在の限界については、私たちはよく理解しています。より大きな取引になると、流動性が問題になります。私たちはこの問題に2つの側面から対処しようとしています。1つはビットコインの流動性プールに接続することです。もう1つは、流動性の向上に役立つビジネスパートナーと直接取引することです。」

CashilaユーザーのAles Ogorevc氏は次のように語った。

Cashila は、請求書の支払い、送金、オンラインでの注文に最適なプラットフォームです。毎日世界中の人々や企業とやり取りする私のような若い起業家にとって、これは非常に役立ちます。私は新しいことに挑戦したり、新しいサービス、特に銀行に代わるサービスをサポートするのが好きです。この種のサービスには大きな発展の可能性があると思います。

しかし、伝統的な金融機関はこれを認識しています。たとえば、Visa Europeはビットコインをヨーロッパ内の低コスト送金ネットワークの重要な基盤とみなし、これに目を向けています。先月、Visa Europeはブロックチェーンのスタートアップ企業Epiphyteと提携し、主流の金融市場をターゲットにしたビットコイン送金アプリを開発した。

この分野でビットコインの新興企業が伝統的な金融企業とどのように競争していくのかを見るのは興味深いだろう。

元記事: https://btcmanager.com/news/business/cashila-enters-the-european-remittance-market-enables-payments-in-bitcoin/
ジョセフ・ヤング著
翻訳者: プランタン
編集者: プランタン
出典（翻訳）：バビット情報