Chainalysis、デジタル通貨犯罪防止のため160万ドルを調達、ユーロポールと協力関係を築く

ロイター通信によると、デジタル通貨を使ったマネーロンダリングや詐欺対策を専門とするニューヨークの新興企業チェイナリシスは160万ドルの投資を受け、ユーロポールの欧州サイバー犯罪センターと提携関係を結んだ。

最近では、ビットコインなどのデジタル通貨がますます普及し、オンライン決済の仕組みもますます確立されつつあります。一方で、消費者にとっては送金の利便性が高まりますが、他方では、法的監督がまだ成熟していない段階で、犯罪者がこれらの新興技術を利用して詐欺や恐喝を犯す機会も提供します。

数か月前、ギリシャの3つの銀行がハッカーに脅迫され、2万ビットコインを要求されたと報じられた。最近、カリフォルニアの病院のネットワークシステムがハッカーの攻撃を受けた。システムをできるだけ早く復旧するために、病院はハッカーに1万7000ドルの身代金を支払うしかなかった。この件に関して、チェイナリシスの共同創設者ジョナサン・レビン氏は「インターネットの公共性は、法執行機関がサイバー犯罪行為を取り締まるための角度も提供するが、それは猫とネズミのゲームだ」と述べた。

ChainalysisのCEO迈克尔•格罗纳杰は声明でこう述べた。

「この新たな協力は、デジタル通貨が犯罪者によって使用されるのを防ぎ、代わりに消費者と経済に利益をもたらすようにすることを目的としている。」

昨年、ユーロポールは、サイバー犯罪が増加しており、犯罪者がクラウドコンピューティングのインフラを悪用し、被害者からビットコインを脅し取るケースが多いことを示す報告書を発表した。

Chainalysis は、暗号通貨にリンクされたデジタル ID を追跡することでサイバー犯罪と戦うことを目指しています。同社のソフトウェアは疑わしい行動を即座に検出し、法執行活動のための調査ツールを提供します。

チェイナリシスは、160万ドルの資金調達ラウンドをベルリンに拠点を置く初期段階のベンチャーキャピタル企業ポイントナインキャピタルが主導したと述べた。

TechStars、Digital Currency Group、FundersClub、Converge Venture Partnersもこのラウンドに参加しました。これらの企業はすべて、ビットコインとブロックチェーンの分野で積極的に投資しています。 TechStarsはブロックチェーン企業Filamentに投資した。 FundersClubはこれまでビットコイン企業CoinbaseとPurse.ioに投資しており、最近ではビットコインサービスプロバイダーSimplexにも投資した。

元記事: http://www.reuters.com/article/us-cyber-chainalysis-idUSKCN0VR27H
ビル・リグビー著
翻訳者: プランタン
編集者: プランタン
出典（翻訳）：バビット情報（http://www.8btc.com/chainalysis-160）