ING幹部：当行はブロックチェーンを全面的に検討しており、うまくいかなければ諦めるつもり

「それは大変な努力を必要とします。」

オランダの銀行・金融サービスグル​​ープINGの取引サービス部門グローバル責任者Mark Buitenhek氏はそう語る。

ブイテンヘック氏は、CoinDeskとの最近のインタビューで、INGは世界中の他の銀行と提携したり、社内で部門横断的なブロックチェーンのパイロットプロジェクトを実施したりするなど、ブロックチェーン技術を探求する幅広く広範囲なプロセスを積極的に進めていると語った。

ING は R3CEV ブロックチェーン コンソーシアムのメンバーです。

「私が率いるグローバル取引サービス組織、金融市場、ローンサービス部門など、当社のすべての事業がブロックチェーンのトライアルに参加します。社内の参加者も、IT、運用、顧客部門のスタッフなど、非常に多岐にわたります。」

ブイテンヘク氏によると、INGは証券や貿易決済、内部処理、電子ID、さまざまなデバイスを接続するサポートネットワークなど、銀行や金融環境におけるブロックチェーンのさまざまな用途に可能性を見出している。

「ブロックチェーンの可能性は確かに感じていますが、実現できるかどうかはわかりません。しかし、実現できれば金融業界に大きな影響を与えるでしょう。だからこそ、私たちは時間とエネルギーとお金を投資することにしたのです。」

スタッフ主導の取り組み

ブイテンヘック氏は、INGがビットコインブロックチェーンの調査を進めている原動力の一つは、銀行内の多くの人々がすでにこの技術を非公開で調査していたことだと述べた。

「2年前、2013年頃、私たちはこの技術に注目し始めました。なぜなら、私たちのITスタッフの多く（100人以上）がビットコインを含むブロックチェーンアプリケーションをいじっていたのに、私たちはそれに気づいていなかったからです。」

ブイテンヘック氏は、技術の探求のプロセスは、これまでのトップダウンの変化ではなく、まさに「ボトムアップ」のプロセスになったと述べた。

「これもまた、時代の新たな象徴です。」

努力は報われる

INGは、30の銀行が協力するブロックチェーンプロジェクトの一環として、R3のブロックチェーンプロジェクトを後押しし、来年にはその取り組みが実を結ぶことを期待していると述べた。

初期の努力は成果を上げたようだ。最近のインタビューで、R3の市場調査責任者ティム・スワンソン氏はシドニー・モーニング・ヘラルド紙に対し、R3ブロックチェーン・プロジェクトは1年以内に成果が出る可能性があると語った。

ブイテンヘク氏はプロジェクトの初期段階について肯定的な評価を下した。

「まだ道のりは長いですが、参加できて本当に嬉しいです。最初の会議は成功し、ING が派遣した人たちもとても満足して帰ってきました。ですから、私たちは正しい方向に進んでいると信じています。」

問題解決の模索

ブロックチェーンの応用には可能性があるものの、ブイテンヘック氏は、INGの調査は銀行の業務上の問題の解決に重点を置くと述べた。

「ブロックチェーンが当社の業務上の問題の解決策になるかどうかを確認したいと考えています。これは私たちが検討しているものの 1 つですが、唯一の答えではありません。」

同氏は、銀行は過去10年ほどの間に新技術の導入に懸命に取り組み、数百万ドルを費やしてきたが、いずれも大きな影響を及ぼしたり、十分な需要を生み出したりしていないと指摘した。

そのため、ブイテンヘク氏は、銀行は今後数年間、R3ブロックチェーンプロジェクトの内外におけるブロックチェーン技術の影響を観察していく予定であると述べた。

彼はこう言った。

「R3は私たちの観測チャンネルです。今後2～3年、私たちはこれにエネルギー、時間、そして資金を投入します。効果が明らかでなければ、他の技術を検討します。」

元記事: http://www.coindesk.com/ing-all-our-business-lines-involved-in-blockchain-exploration/
スタン・ヒギンズ
翻訳者: プランタン
編集者: プランタン
出典（翻訳）：バビット情報（http://www.8btc.com/ing-blockchain）